2011-08-10

InkscapeはIllustratorよりもパスの描画・編集がしやすい

Illustratorの操作が指先に染み付いたせいか、当初かなり使いにくいと思っていたInkscape。い違和感なく使えるようにIllustrator風へのカスタマイズも試しましたが、実はInkscapeはよく考えられた操作系を持っているらしいと気づいてからは、カスタマイズせずにデフォルトのまま慣れた方がいいという結論に至りました。思い返せばIllustratorに初めて触れた時もAdobe製ツールの独特の操作系にブツブツ言いながら慣れていったものです。

ベクタードローツールの基本は、やはりパスの描画とベジェ曲線の編集。アイコンを拾いながらツールを切り替えるよりも、やはりキーボードショートカットを駆使して使いたいものです。そこでパスの描画とパス編集機能に集中して操作系を研究してみました。

まず、ツールの切り替えに使うキーは次の4つ。
[P] … ペンシルツール(鉛筆)。フリーハンドでマウスで線を描きます。画面左上の「スムージング」スライダをこまめに調整しながら描きます。
[B] … ベジェツール。
[N] … ノードツール。(イラレ用語でいうアンカーポイントはInkscapeではノードと呼ばれます)
[Space]

パスを描くにはペンシルツールでフリーハンドで描いてから調整する方法、ベジェツールで描く方法の2種類がありますが、ペンシルツールで描いた場合は 「パスの簡略化」[Ctrl] + [L]でノードの数を減らしてから編集すると便利です。

肝心のパスのノード編集ですが、次のショートカットを覚えると一気にInkscapeが使いやすく思えてきます。すべてShiftキーとの組み合わせです。

[Shift] + [A] を押しながらノードをクリック … オート (自動スムーズ)
[Shift] + [S] を押しながらノードをクリック … スムーズ
[Shift] + [Y] を押しながらノードをクリック … シンメトリック
[Shift] + [C] を押しながらノードをクリック … コーナー

[Shift] + [J] ジョイント (選択した2つのノードを結合)
[Shift] + [B] ブレイク (選択したノードで破断)

[Ctrl] + [Alt] を押しながらノードをクリック … ノード消去
[Ctrl] + [Alt] を押しながら線分をクリック … ノード追加 (セグメント(線分)をダブルクリックしても同じ)









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